海外で暮らしていて、日本への帰国が近づいてくると、受験や転校の手続き、住まいの準備など、やることが一気に増えてきます。
もし帰国前に一時帰国する機会があるなら、ぜひやっておいてほしいことが2つあります。
進学を考えている学校を、お子さんと一緒に実際に見に行くこと。
そして、
日本の本屋さんで、進学する学年の参考書を手に取ってみること。
どちらも、ネットで情報を集めるだけでは分からないことがあります。
学校は、できればお子さんと一緒に見に行く
学校を選ぶときには、偏差値や進学実績、帰国生の受け入れ状況など、さまざまな情報を調べると思います。
もちろん、それらも大切です。
でも、可能であれば、お子さんと一緒に学校へ行ってみてください。
夏休み中でも、学校によってはホームページから学校見学を申し込めたり、事務室に問い合わせると見学について案内してもらえたりする場合があります。
学校見学の可否や申し込み方法、見学できる時期は学校によって異なります。訪問前に、学校の公式ホームページや電話で確認しておくと安心です。
できれば、校内を見学したり、説明を受けたりできるとよいと思います。
実際に校門を入り、校舎を見る。生徒たちの様子を見る。先生のお話を聞く。学校までの道を歩いてみる。
夏休み中でも部活動などを行っている場合がありますが、活動状況は学校によって異なります。
もしクラブ活動を見学して、「やってみる?」と声をかけてもらえたら、無理のない範囲で体験してみるのもよいでしょう。
私の経験では、見学のときに声をかけてくれた先輩にまた会いたいという気持ちから、入学後にそのクラブへ入り、そこをきっかけに新しい学校生活になじんでいった生徒さんを何人も見てきました。
こうして実際に足を運ぶと、パンフレットやウェブサイトだけでは分からなかったことを、お子さん自身が感じ取ることがあります。
お子さん自身が「ここに通いたい」と思えるか
私は長年、生徒たちに関わる中で、学校を実際に見たときのお子さん自身の感覚も大切だと感じています。
「ここ、好き」
「ここに通いたい」
と思うこともあれば、理由はうまく説明できなくても、なんとなく違うと感じることもあります。
本人が希望した学校なら、すべてがうまくいくというわけではありません。
それでも、「お子さん自身が、ここに通いたいと思えるか」は、学校選びの大切な要素の一つだと思っています。
通学は、できれば「普段の朝」に試してみる
学校を見に行くなら、校内だけでなく、実際の通学もイメージしてみてください。
私が中学1年生に長く関わっていたころ、夏の面談で、ある保護者の方からこんなお話を聞いたことがあります。
4月から通学が始まってみると、朝の電車が想像していた以上に混んでいて、「毎日これで大丈夫だろうか」と心配になったそうです。
入学前に学校へ行ったことはありましたが、実際に通学する平日の朝、その時間帯の電車には乗ったことがなかったとのことでした。
学校説明会や見学行事は、土曜日や日曜日に行われることも多くあります。
また、一時帰国が夏休みであれば、平日でも普段の登校日とは電車の状況が違います。
学校がある時期に一時帰国できるなら、可能な範囲で一度、
実際に家を出る予定の時間帯に、普段利用する路線で学校まで行ってみる
とよいと思います。
朝は何時に家を出るのか。電車はどのくらい混むのか。乗り換えは大変ではないか。駅から学校までどのくらい歩くのか。
学校見学の日だけでは分からない、毎日の通学が見えてきます。
先ほどの保護者の方は、距離が遠いことから当初はその学校への進学に反対していたそうです。
それでも、お子さん自身が「この学校に行きたい」と希望したため、見守ることにしたと話してくださいました。
最初は心配だった通学にも、次第に慣れていったそうです。
本屋さんで、進学する学年の参考書を見てみる
もう一つ、一時帰国中におすすめしたいのが、日本の本屋さんへ行くことです。
その場で参考書や問題集を買う必要はありません。
進学する学年の参考書を何冊か手に取って、親子でパラパラと見てみるだけで構いません。
「日本では、この学年でこんなことを勉強するんだね」
と、まず全体を眺めてみてください。
全部理解する必要はありません。
ここでの目的は、帰国後に学ぶ内容の全体像を知ることです。
帰国前に具体的にどのような学習準備をしておくとよいかについては、別の記事で詳しく紹介しています。
一時帰国では「入学したあとの生活」も見ておく
一時帰国すると、学校説明会や受験相談、さまざまな手続きで予定がいっぱいになるかもしれません。
全部やる必要はありません。
時間が取れそうなら、
- お子さんと一緒に学校を見る
- 実際の通学経路を確かめる
- できれば普段の通学時間帯に乗ってみる
- 本屋さんで進学する学年の参考書を見る
この中から、一つでもやってみてください。
受験に合格することは大切です。
でも、その先に始まるのは毎日の学校生活です。
一時帰国は、「入学する学校」だけでなく、「入学したあとの生活」を親子で確かめる機会にもできます。
ネットだけでは分からないことを、実際に見て、歩いて、手に取って確かめてみてください。
Wishing you a smooth start in Japan! (^^)/
本記事は、筆者の実体験と撮影写真をもとに執筆しています。読みやすさ向上のため、一部AIを補助的に活用しています。
