2学期の定期テストが返ってきて、
「えっ? 英語の点数が下がっている」
と驚く。
三者面談で点数分布を見て、
「海外で生活していたのに、うちの子より上にこんなにいるの?」
と戸惑う。
そんな保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
私は中高一貫校で、中学1年生を長く担当してきました。
英語科の専門教員としてではなく、担任・副担任として帰国生やその保護者と接してきた経験があります。
秋の三者面談では、
「英語の力が落ちてしまったのでしょうか」
「海外にいたのに、なぜ点数が取れないのでしょう」
「塾に行かせたほうがいいですか」
といった相談を受けることもありました。
この記事では、担任として帰国生を見てきた立場から、2学期に少し気にしておきたいことをお伝えします。
1. 帰国生の英語の点数が下がっても、まずは慌てないで
1学期はよくできていたのに、2学期になって英語の点数が下がる。
そんなことがあると、
「英語を忘れてしまったのでは?」
と心配になるかもしれません。
でも、点数だけで判断する必要はないと思います。
海外で身につけてきた英語と、日本の学校の授業や定期テストで求められることが、すべて同じとは限らないからです。
私が見ていた帰国生の中にも、会話やリスニングでは力があるのに、定期テストでは思うような点数にならない生徒がいました。
だからこそ、まず見てほしいのは、点数そのものより「どこで間違えているのか」です。
2. まずは答案を一緒に見てみる
テストが返ってきたら、
「何点だった?」
だけで終わらず、答案の中身も少し見てみてください。
たとえば、
- 単語のスペルで失点している
- 文法問題で間違えている
- 問題の指示を読み違えている
- 書き換え問題に戸惑っている
- 教科書で学んだ表現を覚えていない
など、間違い方は一人ひとり違います。
ここで大切なのは、
「英語ができなくなった」
と大きく考えすぎないことです。
答案を見れば、
「ここで点を落としているんだね」
と、もう少し具体的に考えられることがあります。
詳しい学習方法について分からない場合は、英語担当の先生に聞いてみるのが一番確実です。
3. 「海外にいたのに、どうして?」と言わないで
帰国生には、
「海外にいたんだから英語は得意でしょう」
という期待が集まりやすいものです。
でも、本人にとっては、
「話せるのにテストでは点が取れない」
「英語ができると思われているのに間違える」
ということ自体が、戸惑いになる場合があります。
そんなとき、
「海外にいたのに、どうしてできないの?」
と言われると、必要以上に自信をなくしてしまうことがあります。
海外で身につけた、
- 英語を聞く力
- 英語で人と話す力
- 自分の考えを伝える力
- 異なる文化の中で生活した経験
は、テストの点数だけでは測れません。
まずは、
「どこで困っているのかな」
と一緒に考えるところから始めてみてください。
4. 2学期は、帰国後の学校生活に慣れてきた頃でもあります
帰国直後は、新しい学校生活に慣れるだけでも精いっぱいです。
1学期を過ごし、2学期になると、学校生活には少し慣れてきます。
その一方で、授業内容が進み、
「思っていたより難しい」
「海外の学校とは勉強の仕方が違う」
と感じ始めることもあります。
これは英語だけとは限りません。
国語や社会、理科など、日本語で学習する教科で困っている場合もあります。
英語の点数だけを見るのではなく、
学校生活全体で何か困っていないか
にも、少し目を向けてみてください。
5. 家庭でできることは、まず小さく
英語の点数が少し下がったからといって、すぐに塾へ行かなければならないとは思いません。
まずは、
- 間違えたところを見直す
- 学校で習った範囲をもう一度確認する
- 英語担当の先生から勉強方法を聞く
- 少し時間を置いてもう一度解いてみる
といった、できることから始めてもよいでしょう。
私自身は、生徒たちに、一度に長時間勉強するよりも、短い時間でも何度か復習するよう勧めていました。
ただし、勉強方法には個人差があります。
お子さんに合う方法は、学校の先生とも相談しながら探してみてください。
6. こんなときは、早めに学校へ相談を
少し様子を見ながら家庭で復習していける場合もあります。
一方で、
- 同じところで何度もつまずいている
- どこが分からないのか本人にも分からない
- 英語以外の教科でも困り始めている
- 日本語の問題文の理解に苦労している
- 学校や勉強そのものを嫌がるようになってきた
- 本人が自信をなくしている
という場合には、担任や教科担当の先生に早めに相談してみてください。
英語の問題に見えても、実際には学習方法、日本語、学校生活への適応など、いくつかのことが重なっている場合もあります。
家庭だけで判断する必要はありません。
7. 英語だけを個別に見てもらいたい場合は
学校に相談したうえで、
「英語のどこでつまずいているのか、もう少し個別に見てもらいたい」
という場合には、帰国生の指導経験がある先生に相談する方法もあります。
帰国生の場合、それまで学んできた内容や英語との関わり方が一人ひとり違います。
そのため、集団で一律に学ぶより、今の状態を確認しながら個別に進めるほうが合う子もいるでしょう。
海外子女・帰国生を対象にしたオンライン家庭教師の eFFISAGE(エフィサージュ)では、帰国後の子どもの個別指導にも対応しています。
すぐに入会を決めるのではなく、オンライン説明や無料体験を利用して、
「うちの子には、どんな学習が必要なのだろう」
と相談してみるのも、一つの選択肢です。
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2学期になって英語の点数が下がっても、
「せっかく海外にいたのに」
「英語を忘れてしまった」
と慌てる必要はないと思います。
まずは答案を見て、何につまずいているのかを確認する。
分からなければ、英語担当の先生に相談する。
学校生活全体にも困りごとがあるようなら、担任にも相談する。
そして、必要であれば個別の学習支援を利用する。
そんな順番で考えてみてはいかがでしょうか。
帰国生が海外で経験してきたことや身につけた力は、定期テストの点数だけでは測れません。
点数が少し下がったときこそ、
「何ができないの?」ではなく、「今、何に困っているのかな」
という目で、お子さんを見てみてください。という目で見てあげると良いのかなと思います。
本記事は、筆者の実体験と撮影写真をもとに執筆しています。読みやすさ向上のため、一部AIを補助的に活用しています。

