初めての海外ホームステイ。近づけば、近づくほど、期待よりも不安が膨らんできますね。
大丈夫。
みんなそうです。
楽しみな一方で、何より、
「何を準備しておけばいい?」
「ホストファミリーとうまく過ごせるかな?」
「体調が悪くなったらどうする?」
「英語が聞き取れなかったら?」
と、次々と不安になることが出てきます。
お子さんを海外研修や短期留学へ送り出す保護者の方なら、なおさら心配ですよね。
私は教員時代、海外研修を5回引率してきました。
その経験から思うのは、ホームステイ前に必要なのは「完璧な準備」ではないということです。
大切なのは、
・出発前に確認しておくこと
・到着したら最初に聞くこと
・困ったときにどう行動するか
を本人が分かっていること。
この記事では、ホームステイへ出発する前に準備しておきたいことを、実際の行動順にまとめます。
最後に、そのまま使えるチェックリストも用意しました。これを参考にして、心づもりをしておくだけで、グッと気持ちが楽になります。
心配はひとまず横に置いておいて、読んでみてくださいね。

まず出発前に準備したい5つ
荷造りを始める前に、まず確認しておきたいのが次の5つです。
・緊急連絡先
・海外旅行保険
・薬やアレルギーの情報
・ホストファミリーの住所と電話番号
・スマートフォンが使えない場合の連絡方法
海外で使う通信手段としてeSIMを検討している方は、出発前の準備や現地での切り替え方を、こちらの記事にまとめています。
洋服やお土産ももちろん必要ですが、こちらの方が優先です。
現地で何か起きたときに、
「誰に連絡すればいいか分からない」
という状態にしないことが大切です。
緊急連絡先はスマホだけでなく「紙」にも
今は、ほとんどの情報をスマートフォンに入れて持ち歩けます。
でも海外では、
・充電が切れた
・スマートフォンをなくした
・故障した
・通信できない
ということも考えておく必要があります。入国の際に、ホームステイ先の住所を聞かれたこともありました。
そのため、緊急連絡先は紙でも持っておくことをおすすめします。
パスポートを含めて、貴重品を身につけておくにはセキュリティーポーチは必須です。
私は、危ないところをセキュリティーポーチにしまっておいたおかげでスリの被害を未然に防ぐことができました。
👇セキュリティーポーチの記事はこちら
紙に控えておきたい情報
・本人の氏名
・学校名や団体名
・引率者の氏名と電話番号
・現地担当者の氏名と電話番号
・ホストファミリーの氏名
・ホストファミリーの住所と電話番号
・日本の家族の電話番号
・海外旅行保険の連絡先
・アレルギーや持病
・服用している薬
・パスポート番号
英語や現地で通じる言語で書いておくと、本人が説明できない状況でも役立つことがあります。
パスポートのコピーや海外旅行保険の情報も、原本とは別の場所に保管しておくと安心です。
ただし、個人情報が多く含まれます。
外から見える場所や、簡単に落としてしまう場所には入れないようにしましょう。
アレルギー・持病・薬は「本人も説明できる」準備を
アレルギーや持病、服用している薬がある場合は、出発前に学校や研修の担当者へ伝えておきましょう。
宗教上の理由などで食べられない食品がある場合も同じです。
ただ、事前に伝えているからといって、
「ホストファミリーにも細かい内容まで全部伝わっている」
とは限りません。
本人からも簡単に説明できるようにしておくと安心です。
特に区別しておきたいのが、
「好きではない」
と
「食べることができない」
です。
アレルギーや体調上の理由なら、単なる好き嫌いとは意味が違います。
言葉で説明するのが難しければ、食品の写真やイラストを使ったカードを用意しておく方法もあります。
薬について整理しておくこと
・薬の名前
・何のために飲む薬か
・飲む時間
・飲む量
・医師から処方されたものか
薬の持ち込み条件は国によって異なります。
渡航先の最新情報を確認し、必要に応じて英文の説明書などを準備してください。
学校や研修会社を通して行く場合は、出発前の説明会でも確認しておきましょう。
お土産は「何を買うか」より「何を話せるか」
ホームステイ先へのお土産も、出発前に用意しておきたいものの一つです。
ただし、
「高価な日本土産を持っていかなければ」
と考えすぎなくても大丈夫です。
私が海外で実際に感じたのは、お土産そのものより、そこから会話が始まることの方が大切だということです。
たとえば、
「私はここから来たよ」
と話せる日本地図柄のもの。
使い方を見せられる日本の文房具。
一緒に楽しめる折り紙。
こうしたものは、英語に自信がなくても交流の助けになります。
実際に海外へ持っていって喜ばれたお土産については、こちらに詳しくまとめました。
お土産については、この記事ではこれ以上詳しく扱いません。
出発準備の記事なので、次に進みましょう。
ホームステイ先に着いた初日に確認したいこと
ここからは現地到着後です。
ホームステイ先には、それぞれの家庭の生活ルールがあります。
日本の家庭でも、それぞれ暮らし方が違いますよね。
海外なら、さらに違って当然です。
だからこそ、
「分からないまま自分のやり方で使う」
より、
「最初に聞く」
方がずっと楽です。
到着したら確認したいこと
・シャワーを使ってよい時間
・シャワーの使い方
・お湯を使う時間の目安
・洗濯物を出す場所
・洗濯をする曜日や回数
・食事の時間
・外出するときのルール
・帰宅時間
・Wi-Fiの使い方
・夜に音を出してよい時間
・入ってはいけない部屋
特にシャワーと洗濯は、日本と感覚が違うことがあります。
分からなければ、
「何分くらい使っていいですか?」
「洗濯物はどこに置けばいいですか?」
と聞けば大丈夫です。
一度にたくさん説明されて覚えられない場合は、スマートフォンや小さなノートにメモしておきましょう。
「お客様」ではなく、その家で一緒に暮らす
ホームステイはホテルではありません。
その家庭の普段の生活に入れてもらう経験です。
ですから、全部をしてもらうのを待つのではなく、自分でできることは自分でするという姿勢が大切です。
たとえば、
・朝起きたらベッドを整える
・使ったものを元に戻す
・部屋を散らかしたままにしない
・食後に自分の食器を運ぶ
といったことです。
何か手伝えそうなら、
“Can I help you?”
と聞くだけでも十分です。
ただし、ここにも注意があります。
良かれと思って勝手に家事を始めるのではなく、その家庭のやり方を確認してください。
洗濯、料理、掃除などを、ホストマザーが担当しているとも限りません。
ホストファザーが洗濯をしている家庭もありますし、家族で分担していることもあります。
「日本ではこうする」
ではなく、
「この家ではどうするのだろう?」
と見ること。
それ自体がホームステイの面白さでもあります。
英語が聞き取れなかったら「分かったふり」をしない
学校で何年も英語を勉強していても、実際の会話が聞き取れないことは珍しくありません。
話す速さも違います。
発音にも違いがあります。
知らない表現も出てきます。
だから、
「聞き取れない=英語ができない」
と落ち込む必要はありません。
一番困るのは、分からないのに「Yes」と答えてしまうことです。
帰宅時間や集合場所など、大事な話ならなおさらです。
出発前に覚えておきたい3つの表現
Could you say that again?
もう一度言ってもらえますか?
Could you speak more slowly?
もう少しゆっくり話してもらえますか?
I don’t understand.
分かりません。
これくらいなら、出発前に何度か声に出して練習できます。
私が海外研修に関わっていたときには、生徒たちが現地で起こりそうな場面を想定し、自分用の英文集を作って音読練習をしていました。
帰国前のお別れの場で使う言葉も準備しました。
実際の場面を想像しながら練習しておくと、「覚えた英文」ではなく、自分が必要なときに使える言葉になっていきます。
それでも分からなければ、翻訳アプリを使っても構いません。
紙に書いてもらっても構いません。
大切なのは、
「英語だけで解決すること」
ではなく、
「相手が伝えようとしている内容を正しく理解すること」
です。
体調が悪いときは早めに伝える
ホームステイ中、
「迷惑をかけたくない」
と思って体調不良を我慢してしまうことがあります。
でも、我慢して悪化すれば、かえって周囲に心配をかけてしまいます。
体調がおかしいと感じたら、早めにホストファミリーや引率者、現地担当者へ伝えましょう。
これは、本人だけでなく、出発前に家族でも話しておきたいことです。
「具合が悪かったら我慢しなくていい」
と伝えておいてください。
困ったときは「帰国してから」ではなく滞在中に相談する
ホームステイでは、生活習慣の違いから小さな行き違いが起こることがあります。
話し合える内容なら、まずホストファミリーに伝えてみてもよいでしょう。
ただし、安全や体調に関わること、自分では言いにくいことは、早めに引率者や現地担当者へ相談してください。
たとえば、
・食事が十分に用意されない
・帰宅時間や送迎の約束が守られない
・ホストファミリーとの意思疎通がうまくいかない
・家の中で怖い思いや不快な思いをした
・体調が悪い
・自分一人では解決できない
という場合です。
ここで大事なのが、
「帰国してから話すのでは遅い」
ということです。
帰国後に初めて家族へ話しても、その滞在中の環境を変えることはできません。
小さな問題なら、現地の担当者が間に入るだけで解決することもあります。
出発前に、
「困ったことがあったら、現地で相談していい」
と本人が理解していることが大切です。
日本の家族より先に「現地の人へ伝えた方がよいこと」もある
困ったとき、まず日本の家族へ連絡したくなる気持ちは自然です。
ただし、日本と現地には時差があります。
さらに、
本人
↓
日本の家族
↓
日本側の学校や研修会社
↓
現地担当者
と連絡が回ると、対応まで時間がかかることがあります。
現地で今起きている問題なら、
本人
↓
引率者・現地担当者
と伝えた方が早く動けることもあります。
もちろん、問題の内容によって連絡先は変わります。
大切なのは、
「困ったら誰に連絡するのか」
を出発前に決めておくことです。
相談することは、告げ口でもわがままでもありません。
安全に滞在するための行動です。
出発前の最終チェックリスト
荷物を閉める前に、最後に確認してみてください。
□ パスポートを確認した
□ パスポートのコピーを用意した
□ 海外旅行保険の連絡先を確認した
□ ホストファミリーの住所と電話番号を控えた
□ 引率者・現地担当者の連絡先を控えた
□ 緊急連絡先を紙にも書いた
□ スマートフォンが使えない場合の連絡方法を確認した
□ アレルギーや持病を学校・担当者へ伝えた
□ 食べられないものを説明する準備をした
□ 薬の名前・目的・飲む時間・量を整理した
□ 食品や薬の持ち込みルールを確認した
□ ホストファミリーへのお土産を準備した
□ 到着後に聞く家のルールを確認した
□ 聞き返すための短い英語を練習した
□ 困ったときに誰へ連絡するか確認した
スクリーンショットを撮って、出発前の最終確認に使ってください。
完璧な英語より大切な3つのこと
ホームステイ前は、
「英語が通じるかな」
という心配に目が向きがちですね。
でも、私が海外研修を通して大切だと感じてきたのは、もっと基本的なことでした。
・分からないことを、そのままにしない。
・その家庭の生活を尊重する。
・困ったことを、一人で抱え込まない。
この3つです。
海外では、日本では当たり前だと思っていたことが、当たり前ではない場面に何度も出会います。
でも、それは失敗ではありません。
「こんな暮らし方もあるんだ」
と知ることも、ホームステイの大きな経験です。
出発前に準備できることは準備する。
そして現地へ行ったら、分からないことは聞きながら、その家庭での生活を経験する。
そのくらいで大丈夫です。
ホームステイを控えている方や、お子さんを送り出す保護者の方が、少しでも安心して出発準備を進めるために、このチェックリストを役立てていただけたらうれしいです。
本記事は、筆者の実体験と撮影写真をもとに執筆しています。読みやすさ向上のため、一部AIを補助的に活用しています。




