*2026年5月に記事を更新しました。
東京生まれの野菜が、全国の食卓へ。小松菜は、数少ない東京原産の野菜です。
この野菜には、私にとって忘れられない記憶があります。
子育ての頃のことです。子どもを叱ってしまって、夕食の準備中もずっと気まずい空気が漂っていた、あの夕方。らでっしゅぼーやから届いた小松菜のフィルムに、こんな言葉が書いてありました。
「楽しい食卓を」
ハッとさせられました。この野菜を手塩にかけて作ってくださった方がいる、楽しい食卓を囲んでね、という思いで栽培してくださった。その思いに気がついて、涙が出ました。明るい顔でご飯を作ろう!そう思わせてくれました。その一言に救われて、食事の時間には笑顔を取り戻すことができました。
あれから30年。今もらでっしゅぼーやの野菜を買い続けています。東京生まれの小松菜は、私にとってふるさとの味であり、子育ての記憶でもあります。

🌿 小松菜の名前の由来──江戸川区小松川から
原産は現在の江戸川区小松川地区。地名がそのまま野菜の名前になりました。
江戸時代、八代将軍・徳川吉宗が鷹狩りの際にこの地を訪れ、その場で食べた汁物のおいしさに感激し、地名から「小松菜」と名付けたという説が有名です。将軍にその名をつけてもらったとは、なんとも由緒正しい野菜ですね。
地名が食べ物の名前になるケースは日本各地にあります。「小松菜」もそのひとつです。東京が原産地地名を知ることで、野菜の歴史が見えてくるのが地理の醍醐味です。
🗾 主な産地と気候
気候的には温暖で水はけの良い沖積低地を好みます。現在の主な産地は茨城県・埼玉県・千葉県など関東近郊。もともと東京・江戸川区で生まれた野菜だけあって、関東の気候とよく合っているのです。
施設栽培(ハウス栽培)が普及しているため、一年中安定して出荷できるのも強みです。冬でも夏でもスーパーの棚に並んでいるのは、そのおかげ。寒さに強く、霜が降りても枯れにくいため、冬の路地栽培でも育てやすい野菜でもあります。
農業と縁遠いイメージの東京ですが、中学生の地理の教科書には練馬区の小松菜畑の写真が載っているものもあるんですよ。生徒の皆さんは、東京のイメージとかけ離れていると、毎年、皆が驚きます。
私が子どもの頃は練馬区は練馬大根の産地、神奈川県は三浦大根の産地で、少し田舎に行くと畑が見られたものでした。今は大都会の杉並区の井の頭線沿線にも、駅前からとうもろこし畑が延々とつづいていたものでした(1972年頃)
| 産地 | 特徴 |
|---|---|
| 茨城県 | 出荷量トップクラス。施設栽培が盛ん |
| 埼玉県 | 江戸時代から続く栽培の歴史 |
| 千葉県 | 温暖な気候で年間を通じて安定供給 |
| 東京都 | 原産地。今も都市農業として栽培が続く |
💪 ほうれん草との違い──小松菜は実は栄養の優等生!
小松菜はほうれん草とよく似ていますが、ふたつの大きな違いがあります。
まず、アクが少ないこと。ほうれん草はシュウ酸が多くアク抜きが必要ですが、小松菜はそのままお浸しにしても美味しく食べられます。加熱しても色が鮮やかな緑を保つのも特徴で、料理の彩りにもなりますね。
そして注目したいのがカルシウム含有量。なんとほうれん草の約3倍のカルシウムを含んでいます。骨密度が気になるアラカン世代にとって、積極的に取り入れたい野菜です。鉄分やビタミンCも豊富で、まさに栄養の優等生。
🍲 お雑煮に見る日本の食文化地図
東京の正月に欠かせないお雑煮の具として知られる小松菜。でも、お雑煮の中身は地域によって驚くほど違います。各地の博物館などで、お雑煮の調査が行われていますね。全国のお雑煮の多様性はとても興味深いものがあります。(三重県立博物館HP 三重県立博物館(MieMu)が実施した「お雑煮プロジェクト」は、県内の児童や住民の協力のもと、約3,500件もの家庭のお雑煮データを収集・分析した一大食文化調査について)
関東(東京)のお雑煮は小松菜と角餅。すっきりとしたすまし汁が基本です。一方、関西ではかつお菜・ほうれん草・三つ葉・壬生菜に里芋、餅は丸餅。名古屋では餅菜(もちな)に角餅が定番です。
地域の食文化の違いが、地図の上にくっきり現れているのです。小松菜という一種の野菜から、日本の食文化の多様性が見えてくる——これだから地理はやめられません。
🌱 らでっしゅぼーやを30年使い続ける理由
子育て時代、あの小松菜のフィルムの言葉に救われてから、もう30年が経ちました。
らでっしゅぼーやを使い続けているのは、農薬や添加物への安心感だけではありません。野菜を届けてくださる方々の「想い」が、パッケージや野菜そのものから伝わってくるから。それが子育ての時代も、今も変わらない理由です。
毎週届く野菜の箱を開けるとき、「今週は何が入っているんだろう」とわくわくします。それは30年前も今も変わらない、私の小さな楽しみです。

Have a nice time!(^^)/
本記事は、筆者の実体験と撮影写真をもとに執筆しています。読みやすさ向上のため、一部AIを補助的に活用しています。
本記事は、筆者の実体験と撮影写真をもとに執筆しています。読みやすさ向上のため、一部AIを補助的に活用しています。


コメント