北海道・網走の能取岬(のとろみさき)は、オホーツク海に突き出した景色の美しい岬です。白と黒の縞模様の灯台、広い草原、断崖の向こうに続く海。車を降りて歩くと、空と海の大きさを感じられます。
2026年9月1日、私たちは能取湖のサンゴ草群生地まで電動自転車で往復したあと、網走で自転車を返却し、レンタカーで能取岬を訪れました。
当初は岬までサイクリングすることも考えていましたが、時間の都合でドライブに変更。実際、車で通った道は坂道や高低差が多く、自転車で来なくてよかったと思いました。
私たちには、能取湖までは自転車、能取岬へは車という組み合わせが合っていたと思います。
この記事では、灯台や草原の景色、散策中に見つけたスポット、エゾシカとの出会いを写真とともに紹介します。駐車場・トイレと、旅行前に確認したい冬のアクセス情報もまとめました。
能取岬へドライブ|網走市街から車で約20分
能取岬は網走市の北側にあります。網走市観光協会の案内では、中心市街地から車で約20分が目安です。出発場所や道路状況によって変わるため、散策の時間も含めて余裕を持って出かけるとよさそうです。
私たちは、道の駅「流氷街道網走」で電動自転車を返却してから車で向かいました。周辺のドライブでは、両側を木々に囲まれた道も通ります。車窓から見える緑も、北海道の旅らしいひとこまでした。

実際に車で通ってみると、岬へ向かう半島の入口は急な坂道。サイクリングを楽しんだあとの私たちには、車にして正解だったと感じられました。
(ただし、能取岬までのルート全体を自転車で走ったわけではありませんので、自転車での走りやすさを実走で確かめた感想ではありません。車で通った際の印象です。)
網走・知床周辺をレンタカーで巡るなら、借りる場所と返す場所に加え、冬は冬用タイヤなどの装備も予約時に確認しておくと安心です。
白黒の能取岬灯台と広大な草原
到着してまず印象に残ったのは、草原の広さでした。視界を遮る建物が少なく、大きな空の下に白黒の灯台が立っています。「北海道に来たな〜」と感じる絶景スポットです。大きく手を広げて深呼吸しました。

灯台の周囲だけでなく、柵の向こうにも草原が続いていました。広い!

1917年に初点灯した八角形の灯台
能取岬灯台が初めて点灯したのは、1917年(大正6年)10月1日。高さは地上から約21mで、八角形のコンクリート造です。白と黒の縞模様が、空や草原によく映えます。今まで見たことがない形と色使い。お店のTシャツで見かけた図柄でしたが、この岬だったんですね。

灯台の近くには、歴史や八角形の構造を紹介する説明板がありました。近くで見上げると、迫力を感じました。北の大地で寒風に耐えてきた重みを感じます。

灯台の初点灯日・構造の出典:海上保安庁「能取岬灯台」
断崖とオホーツク海|散策中に変わる波の表情
特に心に残ったのは、灯台の近くから見た断崖とオホーツク海です。草原の先で地面が途切れ、切り立った崖の下へ海が広がります。灯台、緑の草地、岩肌、青い海を一緒に眺められる風景でした。しばらく眺めていると、その迫力に圧倒されます。風も強い!

訪れた日は青空が広がり、海の景色を楽しめました。訪問中には波が次第に高くなり、海の表情が変わっていったことも印象に残っています。
崖の縁へ無理に近づいたり、柵を越えたりせず、通行できる場所から景色を楽しみたいですね。
知床連山を紹介する案内板も
岬には、海の向こうに見える知床連山の山名を示した案内板もありました。天候や見通しがよければ、遠くの山々も眺められます。どの山が見えるのか、案内板と見比べてみるのも散策の楽しみです。

オホーツクの塔と「願いを叶える鐘」
灯台周辺からオホーツクの塔へ
灯台の周辺を歩いていると、向こうにモニュメントが見えたので、足を延ばしました。そのときは、そちらへ向かう人は見かけませんでした。
近づいてみると、「オホーツクの塔」というものでした。高く伸びたコンクリートに魚や人物の像が配された、特徴のある塔です。
見上げると背景に空と海が広がっていました。

海を背景に並ぶホタテ貝の絵馬
灯台の奥の草原では、『願いを叶える鐘』と、ホタテ貝を使った絵馬も見かけました。白い支柱にたくさんの貝殻が並ぶ様子は、海の町・網走らしい風景です。

網走市観光協会の2026年6月の案内では、鐘と絵馬は2025年12月に新設されたと紹介されています。灯台や海だけでなく、こうしたスポットを見つけながら歩く時間も楽しいものでした。
関連する公式案内:網走市観光協会「能取岬の願いを叶える鐘とホタテ貝の絵馬」
中国映画『非誠勿擾』などのロケ地
草地に並ぶ案内板には、能取岬で撮影された映画が紹介されていました。能取岬は、中国映画『非誠勿擾』(邦題『狙った恋の落とし方』)のロケ地として知られています。現地の看板には、公開年として2008年と記されていました。

網走市観光協会は、日本映画『南極料理人』『子ぎつねヘレン』のロケ地としても紹介しています。映画を知っている方なら、景色の楽しみ方がまた少し広がるかもしれません。
私たちが訪れた日も、観光客が多い印象でした。私は景色を楽しみながら看板を眺めましたが、映画の場面を思い浮かべながら歩くのもよさそうですね。
能取岬周辺でエゾシカとの出会い
今回のドライブと散策では、周辺で3頭ほどのエゾシカを見かけました。草原の中に立つ姿を見つけると、北海道に来ていることを改めて実感します。

写真に写っているのは、そのうちの1頭です。広い草原の中で出会えたことも、この日の思い出になりました。
野生の動物なので、訪れれば必ず会えるわけではありません。見かけても近づいたり餌を与えたりせず、距離を取って見守りたいですね。運転中も、森や草原の近くでは道路への飛び出しに気をつけてください。
駐車場と公衆トイレ|利用時間に注意
能取岬には駐車場と公衆トイレがあります。私たちも車を置き、灯台や草原の周辺を歩いて回りました。

印象に残ったのは、トイレにあった自動施錠の注意書きです。訪問時には、時間になると自動で鍵がかかる旨の案内がありました。夕方に訪れる場合は、景色に見とれて閉まる時間を過ぎてしまわないよう気をつけたいところです。
網走市観光協会の案内に掲載されている、公衆トイレの開設時間は次のとおりです。
| 時期 | 公衆トイレの開設時間 |
|---|---|
| 4月〜10月 | 8:00〜17:00 |
| 11月〜3月 | 9:00〜16:00 |
案内では、時間外は水が使えないため利用を控えるよう求められています。上の時間はトイレの開設時間で、岬全体の開放時間を示すものではありません。
出典:網走市観光協会「能取岬」。2026年10月29日の確認時は公式サイトがメンテナンス中で、検索に保存された公式案内の内容を参照しています。臨時の休止や時間変更もあり得るため、訪問前に再確認してください。
冬の能取岬へのアクセスと道路規制
私たちの訪問は9月ですが、能取岬は冬の流氷観賞の場所としても紹介されています。流氷の見え方は、その日の海や天候の状況によって変わります。冬に訪れた実体験ではないため、ここでは旅行前に確認したい情報をまとめます。
冬も必ず通れるとは限りません
2026年度の網走建設管理部の冬期通行止区間一覧では、道道76号網走公園線の記載は確認できませんでした。ただし、一覧にないことは、訪問当日の通行や安全を保証するものではありません。積雪・凍結・吹雪などにより、一時的な規制が行われる場合があります。
出発前には道路情報と天気予報を確認し、現地の規制表示に従ってください。冬用タイヤなどの装備を確かめ、吹雪や視界不良の日は無理をせず、予定の変更を考えたいところです。
2026年10月の火災による規制は、冬期規制とは別の情報
訪問後の2026年10月には、森林火災に伴い道道76号網走公園線が通行止めになりました。網走市は、10月23日午前9時から通行止めを解除すると発表しています。
これは過去の火災に伴う規制の経過で、現在や今後の道路状況を示すものではありません。旅行当日の情報は、上の道路情報で確認してください。
出典:網走市「字美岬で発生した森林火災の現況」(2026年10月26日更新の発表を確認)。
能取岬へのアクセス・基本情報とGoogleマップ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 能取岬(のとろみさき) |
| 所在地 | 北海道網走市美岬 |
| アクセス | 網走市中心市街地から車で約20分が目安。道路・天候により変動 |
| 駐車場 | あり |
| 公衆トイレ | あり。利用時間・臨時休止に注意 |
| 主な見どころ | 灯台、草原、断崖と海、オホーツクの塔、願いを叶える鐘、映画ロケ地の案内板 |
| 公式観光情報 | 網走市観光協会「能取岬」 |
地図では「能取岬(北海道網走市美岬)」を確認できます。現地では駐車場の案内に従い、灯台の周辺へは歩いて向かってください。地図の経路案内だけで通行可能と判断せず、道路の規制もあわせて確認しましょう。
まとめ|自転車と車を組み合わせて楽しんだ網走の一日
白黒の灯台、広い草原、オホーツク海に面した断崖。能取岬では、車を降りて歩く時間まで含めて、北海道らしい景色を楽しめました。オホーツクの塔や鐘、映画ロケ地の案内板、そしてエゾシカとの出会いも思い出に残っています。
当初は能取岬まで自転車で行くことも考えていましたが、私たちには能取湖のサンゴ草群生地までは電動自転車、能取岬へは車という組み合わせがよかったと思います。
網走・知床周辺を車で旅行する際には、天候と道路状況を確かめながら、能取岬で景色を眺める時間を予定に加えてみてはいかがでしょうか。
北海道をゆっくり周遊するなら、キャンピングカーを借りる旅も選択肢の一つです。
同じ日に楽しんだサイクリングは、こちらの記事にまとめています。道の駅でのレンタル、能取湖のサンゴ草群生地までのコースや料金を紹介しています。
📘 網走レンタサイクルで能取湖へ!サンゴ草を巡る3時間のコースと料金
※この記事は2026年9月1日の訪問体験をもとにしています。施設・道路情報は訪問後に確認した情報を含み、今後変更される場合があります。
本記事は、筆者の実体験と撮影写真をもとに執筆しています。読みやすさ向上のため、一部AIを補助的に活用しています。
