※紹介しているグッズは筆者が実際に使用したものです。
- 「海外研修はいい経験」と聞くけど、うちの子は乗り気じゃない…
- 費用が高くて、本当に価値があるのか不安…
- 「今しかないチャンス」と言われると、行かせないと損かもと焦る…
中学生の海外研修を前に、こんなふうに悩む保護者は少なくありません。
しかし、無理に参加させることで本人の自信が揺らぐこともあります。
私自身、教育現場で何人もの生徒を海外研修に送り出してきました。
その経験から思うのは、
行かせることは必ずしも良い結果を保証するものではないということです。
この記事では、「子どもが行きたがらないとき」に親が考えるべき5つの視点を解説します。
判断に迷う中でも、本人の成長のために最適な選択をするためのヒントが得られます。
結論から言うと、最終的な判断は子どもに委ね、親はそっと支えるのが正解です。
✅【ポイント1】「海外研修=今しかない」は誤解かもしれない
学校から配られる案内を見ると、「このチャンスを逃すともう行けない」と感じてしまう方も多いです。
特に「中学生の今しかない」「将来のために今しかない」といった言葉が保護者の不安を煽ります。
しかし、実際には高校や大学でも海外研修のチャンスはたくさんあります。
特に中高一貫校では、高校での語学研修や留学制度が整っている場合も多く、「今無理をしなくても、後で行ける」ケースは珍しくありません。
費用面や時期の問題、そして子どもが迷っているなら、今回は見送って、次の機会に備えるという判断も立派な選択肢です。
「今しかない」と焦るのではなく、子どもの成長に合ったタイミングを見極めることが、長い目で見て最善の判断につながります。
✅【ポイント2】子どもの「行きたくない」を否定しない
海外研修は非常に魅力的な経験です。
異文化への理解、英語でのコミュニケーション、自立心の成長など、教育的なメリットも数多くあります。
しかし一方で、費用の負担や子ども本人の不安といったデメリットも無視できません。
研修の効果がもっとも大きくなるのは、子ども自身が「行きたい」と思ったときです。
私は教員として、これまで何度も生徒を海外研修に送り出してきました。
その中には、親に説得されて参加を決めたものの、不安を抱えたままキャンセルしてしまった生徒もいました。
その場合、次のような問題が起きやすくなります。
- 「親の期待に応えられなかった」という自己否定感
- 「申込みをして準備した友達は行くのに、自分だけ行かない」という孤立感
- キャンセルによる手続きの負担や、他の生徒との関係悪化
「行かない選択」を認めてあげることは、信頼の証です。
子どもにとって「自分の気持ちを受け入れてもらえた」という経験は、将来の自立心にもつながります。
✅【ポイント3】「声かけ」次第で子どもの本音が変わる
子どもが「行きたくない」と言ったとき、親は焦ってしまいます。
そして、ついこんな言葉をかけてしまいがちです。
- 「行かなきゃもったいないよ」
- 「将来のためになるから」
- 「友達も行くのに、なんで?」
これらの言葉は善意でも、プレッシャーとして伝わりやすいものです。
結果的に、子どもは本音を隠し、「とりあえず行く」といった表面的な判断をしやすくなります。
まずは、気持ちに寄り添う声かけを意識しましょう。
- 「何が不安なの?」
- 「無理に行かせるつもりはないよ」
- 「一緒に整理してみようか」
「あなたの選択を尊重する」と伝えることで、子どもは安心して本音を話すようになります。
その中で、実は「本当は行ってみたいけど不安」という気持ちが見えてくることもあります。
✅【ポイント4】不安の原因は意外とシンプル|低学年によくある3つのケース
子どもが「行きたくない」と言う理由には、友達関係など複雑なものもあります。
しかし低学年の場合、大人が想像するよりもシンプルな不安が隠れていることが多いです。
実際によくある3つのケースをご紹介します。
不安①:朝起きられるか心配
スマホのアラームだけでは不安という声はよくあります。
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今から練習しておけば、自信がつき、出発時のハードルも下がります。
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不安②:「自分はだらしない」と思い込んでいる
「あなたはだらしないから」と言われ続けてきた子は、実は自分でも気にしていることが多いです。
そのため「ホストファミリーにも迷惑をかけるかも」と不安になります。
そんな子には、荷物を小分けする練習や準備を一緒に行うことが効果的です。
自分で管理できるという実感が、不安を和らげます。
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不安③:海外=危険という印象
ニュースで見た治安の悪さが強く印象に残り、不安になるケースも少なくありません。
この場合は、安全グッズ(セキュリティポーチやスマートトラッカー)を一緒に準備するだけでも安心感が増します。
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✅【ポイント5】「行かない選択」も、大切な成長の一歩
「行かないのは逃げなのでは?」と不安になる方もいるかもしれません。
しかし、「今は行かない」という判断も、将来の挑戦につながる立派な選択肢のひとつです。
行かないことで、その分:
- 授業など普段の勉強に集中できる
- 部活動や学校外の習い事に打ち込める
- 地域の活動やボランティアに参加できる
こうした「別の選択肢」に積極的に関わることで、子どもは「自分で決めた」という自信を得ていきます。
親が焦らずに支えることで、子どもは一歩ずつ自立に向かって進むことができます。
🟦 まとめ|最終的に決めるのは子ども。親は支えるだけでいい
海外研修に「行く」「行かない」。
その判断に正解はありません。
大切なのは、子どもの気持ちを否定せず、寄り添って決断を支える姿勢です。
- 不安を受け止めてあげる
- 必要な準備を一緒にする
- 「最終的に決めるのはあなた」と伝える
このように親が焦らず支えることで、子どもは「自分で決められた」という自信を持てるようになります。
そしてその経験は、将来の自立や挑戦する力につながっていきます。
たとえ今回「行かない選択」をしても、それは逃げではありません。
子どもが自分で決めることこそ、最大の成長です。
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